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エイズと結核

病気の治療中や病後などは、体力が低下して免疫力も弱くなっています。
そのようなときに結核菌に感染した場合は、
発病しやすくなっているので注意が必要です。

ここではエイズ患者が結核菌に感染した場合について述べたいと思います。

エイズによって結核の発病率が高まる

エイズ患者は、生涯で結核を発病する危険性が、
健常者と比べて170倍も高いと言われています。
そのため、HIV ウイルスが蔓延している地域では、
結核患者が増加しているという報告があります。

*念のため説明しておきますが、HIV はウイルスの名前で、
HIVウイルスに感染して発症するのがエイズという病気です。
エイズは免疫細胞を破壊して免疫力を低下させる病気です。

世界中のエイズ患者の約3分の1が結核に感染していて、
その7割がサハラ砂漠以南のアフリカ諸国で発症しているようです。
中でもザンビア共和国では、結核患者におけるHIV感染率は、
WHO の調べでは、国全体で 55% と推定されています。
また、結核研究所が2005年に行った調査では、
首都ルサカ市にある一部の地域においては、
結核とエイズの両方に罹患している率は 76% に達しています。

このようなHIV感染が深刻化している地域でも、
最近では、市が運営する医療機関で抗エイズ治療を受けられるようになりました。
しかし、結核とエイズの両方を患っている人は、
2つの病気の治療法において相性が合わなかったり、
多種類の薬を服用し続けることが大変であったりと、
さまざまな課題が残されています。