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その他の結核

結核菌は、皮膚や骨以外にも多くの場所に移ります。
その振る舞いは、がんの転移とよく似ているかもしれません。
がんほど全身に広がる可能性は高くありませんが、
病巣が広がるほど、治療は難しくなるので、
早期発見・治療が大切なのは言うまでもありません。

さまざまな部位に起こる結核

結核性腹膜炎
結核菌に感染することで生じる腹膜炎です。
腹膜に最初から生じることは少なく、
たいていは肺結核や腸結核などから誘発されます。
症状は、微熱、倦怠感、貧血、食欲不振、腹部の膨満感や不定な痛みがあります。
進行すると、腹に水が溜まって膨れてきます。
また、腸が狭くなって、嘔吐や腹痛などを生じることもあります。
結核性腹膜炎の治療は、抗結核薬によって進められるのが原則ですが、
腸閉塞を起こした場合は、開腹手術をしなければならないこともあります。
結核性リンパ節炎
リンパ節が結核菌に感染して発病するケースです。
9割が頸部リンパ節で発病し、放置すると危険な病気です。
慢性化したリンパ節炎は周囲に癒着しやすく、
リンパ腫や悪性腫瘍の転移と判別がつかない場合があります。
通常の抗生剤が効かない場合は、結核性リンパ節炎を疑って、
ツベルクリン反応検査を受ける必要があります。
腎結核
腎臓に結核菌が感染して発病するケースです。
病症が進行して尿道や膀胱などにも炎症が広がった場合、
尿中に白血球が混入して、無菌性膿尿が起こります。
また、腎臓が石灰化して機能が失われる「漆喰腎」を発症することもあります。
尿の培養によって結核菌の存在が確認されると、腎結核と診断されます。
治療法は肺結核の場合と同じです。
副腎結核
副腎は腎臓の上に位置する、副腎皮質ホルモン分泌する器官です。
副腎結核は慢性副腎不全を引き起こす主原因となっています。
ホルモンが正常に分泌されなくなり、食欲不振や倦怠感を示します。